《今日はありがとうー!》 ワーッという歓声と拍手が、地響きとともに湧き上がった。 あれから1年。 俺は初めてのソロツアーで全国を回っていた。 アンコールを終えてバックステージに戻ると、マネージャーがタオルをくれた。 「圭司さん、明日は昼から歌番組のリハーサルがあるので、11時に迎えに行きます」 「了解」