お世辞だなんてことは、わかっている。 だけどその言葉は、今の俺にとって、何よりの励ましだった。 空になった水のグラスと入れ替わりに、今度はビールがテーブルに置かれた。 「どうぞ、朝食です」 真顔でそう言われ、俺は思わず吹き出した。 「なんだよ、バーの朝飯ってのはビールなの?」 「飲んでみてください」