頭の中を、skaalの曲が何度もリピートしていた。



興味本位で始めた歌は、いつしか生活の中心になった。



それが今、俺の手から離れていった。



「もう、やめたほうがいいのかな」



誰にともなく、そう呟いた。



「おやめになるんですの?」



「ただの自意識過剰な男のことなんて、誰も必要としてないよ」