Bar GRANT








『KEIJI~!!』







ハッとした。



「え…?」



誰?



ソファに浅く腰掛けて、前のめりになって壁に映し出された画面を凝視する。



幸いにも、カメラは客席に向いていた。



誰だ、俺の名前を叫んだのは…―