正面の壁がパッと明るくなる。 俺は、映し出された映像に目を向けた。 激しいリズムと湧き上がる歓声は、家で見たDVDと同じだった。 でも、テレビよりもずっと大きな壁で見たライブは、バーの音響の良さもあいまって臨場感に溢れていた。 『NAOー!』 『キャー、MEGU!』 『SOTA!!』