真っ黒な画面の中央に、ひと筋の光が走った。 ワッと歓声が上がる。 「…!」 これは…― 激しいドラムとベースのリズムにギターが加わり、会場が盛り上がりを増すと、パッとステージ全体が照らされた。 中央に登場したのは、紛れもなく…― 「俺、だ…」