振り向くと、彼女がケースに入ったディスクを1枚、笑顔で差し出していた。



「俺に?」



「ええ、お時間があるときにでも」



透明ケースに白いディスク、表面には何も書かれていなかった。



「…ありがとう…?」



何のディスクかわからなかったが、気にしている余裕はなかった。



俺は店を出ると、走ってコンビニに向かった。