ピリリリリリリッ! ピリリリリリリッ! 静かなクラシックが流れるバーに、突然携帯の着信音が響いた。 「あら、お電話みたいですわね」 「え?でも俺のじゃ…―」 俺の携帯は、こんな呼び出し音ではない。 尊敬しているアメリカのロックバンドの曲を着うたにして…― 「あれ?俺のだ」