すぐにフルーティな香りが追いかけて来た。 飲むほどに、その甘みが心地よくなる。 「甘いのに苦い…いや、苦いのに甘い…?」 自分で何を言っているか、わからなくなった。 それくらい、複雑な香りと味だった。 「クセになりそうです」 うまく表現する言葉が思い浮かばず、結局それしか言えなかった。