よーく目を凝らすと、ドアに文字が彫ってあることに気がついた。



【Bar GRANT】



「バー?この昼間から?」



バーってこんな時間から営業しているのか。



「ますます気になる…」



俺はそっと、ずっしり重いドアを押した。



「いらっしゃいませ」



迎えてくれたのは、バーテンダー。



ただし男ではなく、それはそれは美しい女性だった。