Bar GRANT




急に決まった解散騒動で、その後の活動まで根回しする時間もなく、今日を迎えたskaal。



「あぁ…―」



いまいち歯切れが悪いNAOに、俺は自分の考えを打ち明けた。



「俺さ、NAOとふたりでやれないかなって思ってんだ」



「ええ?」



「MEGUたちとはあんな形で別れることになったけど、俺とNAOの間には問題なんてなかったし、組めばきっと今までのファンだって…」



「ごめん、KEIJI」



NAOが俺の言葉を遮った。