~風戸side~


俺は幼稚園の頃からずっとからかわれてた…。


"女なのに男みたいで、しかも名前が俺と同じ名前のヤツ"のせいで…。


俺はそいつをずっと恨んだ…。


それが杏だった……。


でも…改めて気付いた……。


杏は俺と同じくらい……いやそれ以上に傷付いたんだって…。


杏と杏の幼なじみの言葉は、俺の心にとても響いた……。


「「……っ!!」」


今……目が合った……。


「……っ。」


「……。」


……なんで逸らすんだよ…。


って当然か……ははっ……。


でも……。


俺は杏に言いたいことがある……!!


俺は走り出した。


目的地はもちろん、屋上……。


莢乃と雅斗と杏の友達2人も着いてきたけど…。


……それでもいい。


校舎の階段をひたすら登った。


…そして………。














………ガチャッ…







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