帆乃香はマイクを右手で持って話し始めた。 「……今、杏が言ったことは、すべて事実です。あたしと達也は幼なじみとして、杏の本名を隠すことに協力しました。」 「「「……。」」」 「みんな突然のことだから、いろんな感情持ってると思う…。……でも!!」 帆乃香はマイクを左手に持ち直した。 「名前が何!?外見が何!?それぞれの思いがあると思うけど…、ここにいるのは間違いなく京月杏!!杏月大翔でも…、今までみんなが仲良くしてた京月杏はこの人!!」 「「「……。」」」