闇と光 〔中〕


たまにはこういうのもいいんじゃないかしら?


あたしは大きくは変われないのだから。


「そうか」


ふっとやわらかく笑った時雨。


優しい笑顔。


暴走族ってこういう顔もするのね・・・。


「これにするわ」


あたしは大阪と関係ない黒兎のキーホルダーを手に取った。