あたしにとっては長い時間。 でも、嫌じゃない。 あたしがそんなこと思えるようになるなんてね。 昔は何もしてない時間が嫌いだった。 色々ゴチャゴチャ考えてしまう。 でもあたしは、人を切ることしか知らなかった。 「秋歌、どうした?」 窓を見ていた時雨が口を開く。