「明日はさ……予定ない?」


ハンカチで涙を拭って絢子を見た。


「ある」


「そ、そうだよね」


「剣道部3年で遊びたいって予定がある」


伝わっていた。


絢子にも、あたしの気持ちが伝わっていたんだ。


「今日、連絡する!みんな集める!!」


「車校があるんじゃない?」


「あ!!そうかもぉ」


「夜、遅くならないように遊ぼっか」


「うんっ!」


今は、仲間との時間を過ごそう。


あたしを支えてくれた、3年間一緒に過ごしてきた仲間と笑い合おう。


卒業してからは、あんまり集まれなくなっちゃうだろう。だから、今、なんだ。