『衛星要らずだな!』

『いや、その場所にいかないと使えない。離れてると発動しないんだ。』

『ちなみに他にはどんなことが出来るんだ?』

『そうだな...サイコキネシスは多少...右京はパイロキネシスが使えるな?』

『“pyro”?...ああ火か。今回は使わないよ。』


力は使えるが体力の消耗が激しいからできるだけ使いたくなかった。


人間界では非科学的な力を頻発できないよう、リミッターみたいな物が作用しているのじゃないかと右京は考えていた。

じゃないと今頃この世界は大変な事になっているだろう。



『俺も練習すれば使えるようになるかな?』

『...無理だと思うぞ?』


ダンの冷ややかな視線に『わかってるよ!』とロイは口を尖らせた。


『0時丁度に作戦を開始する。特攻は現場待機でお願いするよ。』


アランの言葉に一同が頷くとそれぞれ仕事に散っていった。

そして右京達も夜の闇の中へと消えた。