1人ゲレンデに見とれていると、頭の上から低い声がした。 「……村沢。」 今日は…よく会うな。 見なくてもわかる。 私の隣には、村沢が立っていた。 「何やってんだ?病人のくせに。」 休憩所での優しさは嘘のように、村沢は咎めるような目で私を見ながら言った。 「なっ……もう治ったよ!!」 「そうか。…よかったな。」 二重人格…… 私の反応を見て、村沢はまたそんな優しいことを言う。 「じゃあ明日のスキーは……って、お前は見学だったな。」 え…? なんで知ってるの?