「……もん!!…よっ!?
兄ちゃんの馬鹿ッ!!!」

「オイッ!!
燈輝っ!!!」

ドン

「えっ?!!」

「…っ」

燈輝…??
泣いてたような……?

「輝、そんな大声出して…どうしたの??」

「イヤ…ちょっと…な…。」

「ひか…る…??」

燈輝はまだ3年生…
今思えば、燈輝も何で此処に来たんだ…??

「………燈輝さ、新しい父さんに殺されそうになったんだって…」

「え……」

「でも、その時酔っ払ってたらしんだ…
だからさ、意識ぶっ飛んでただけだろ?って言ったら、急にさ、違うもん!!なんで信じてくれないんだよっ!?って言って切れてさ、泣いて部屋行っちまったんだw」

自分の息子って言っても義理の息子だけど、普通そんな事父親がするのかな…??

「燈輝が言ってる事が本当かは分からないけどさ……

お兄ちゃんなんだから、信じてあげれば…??」

「俺は、そんなに甘くない…」

「でもっ!「俺さ、一番嫌いな言葉って兄ちゃんなんだからって言われんのなんだよね…

俺が兄だからって言って、何でも出来る訳ではねぇのによ……」

ムカ

パチンッ

「弟や妹は、一番お姉ちゃんやお兄ちゃんを信頼してんだよっ?!

信じてあげるって簡単な事なんだよ?!
出来ないの??

私達、兄弟が信じてあげなくちゃ、誰が信じてあげるの??」

「……っ」

輝は無言のまま階段を登っていった…。


「……叩いちゃった…。」

輝は、悪くないのに…
ううん!!
弟を信じてあげない兄なんてっ!!

あぁ、でも叩いたのは悪いよね…
でも、これは仕方ない事っ!!

嫌、でも……

私の中の天使と悪魔が言い争っている…