「もぉ…信吾君ったら~」

彼の…信吾の家に行く度に部屋から聞こえる女の甘い声…。

あたしはいつも……信吾のマンションの部屋のドアの前に突っ立ってるしか…出来なかった…。


「あっ…んゃ…信吾…君…あぁ…」

「可愛い~」

そんな会話を聞く度に…あたしは…――。



信吾の事大好きだから…

信吾に嫌われたくないから…


あたしは浮気の事を問い詰めないの……。