「火災の煙吸って、転げ落ちたとこから
覚えてないんやけど…

でも…

私を抱き上げてくれた時は、
なんとなく、覚えてる…

アンタの腕の中…って、確信した…

ホントに…ありがとう…感謝してる…」



今度は、ちゃんとヨネテツの目を見て言った



「あぁ…
助かって…良かった…」


呟く様な声と同時に、
ヨネテツの右掌が私の左頬を包んだ


「ホントに…心臓止まるかと思ったし…
な…オレ、言ってもいいか?」


私の頬にあった掌は、降りて
私の手を握り、もう片方の掌にも包まれた


「オレ、マジお前のコト…好きだわ…
たぶん…
お前と会った時からなんだと思う…

最初は、ムカつくヘンなヤツと思ったけど…

お前、しっかりしてそうで、壊れそうなとこあんじゃん
大丈夫そうで、大丈夫じゃないとこあるし…

CA姿のお前も、素のお前も、
オレは、好きだぜ


勢いで、一晩過ごしたけかもだけど、
オレは、ウソじゃなく、本気で、お前を抱きたいと思ったし

本気で、お前が好きだ

オレじゃ、イヤか…?」


もう、ヨネテツの顔を見られないくらい
嬉しかった

だから、俯きながらヨネテツの言葉を聞いてた