そして
エレベーターの到着音が鳴り、
降りた


「ね?付き合ってくれん?」


「えっ?!」


みなみが
真剣な顔をして言ったから
一瞬、勘違いをしてしまったオレ…


そう…だよな…

そんなんじゃ、ねぇよ…な…



靴が沈むような絨毯を
ゆっくり進んでいくと
ホテルのバーの入り口だった



席に案内されて、

夜景を楽しむ
そんなロマンチックな余裕はなく


みなみは、
急ピッチで酒が進みながら
仕事のことや愚痴を
語り始めた


オレは、
みなみが語る言葉に
頷いたり、相槌を打ったり…

でも、ま、
みなみが
スッキリするなら、いっか…