2~3分、経った頃、 芹沢みなみの瞳が、うっすらと開きはじめた 「みなみっ! 良かった…気がついたのね…」 「…う…ん…」 瞳が開いた芹沢みなみは、 今、自分がいる場所を 確かめるように、左右上下に大きな瞳を動かしている 「大丈夫よ…ココ、空港の医務室だから…」 「う…ん…あ…?」 動かした瞳が、オレの顔に焦点が合うと ピタ…と止まった