何分ぐらい経っただろう…

年末年始の疲れを
引きずっていたオレは、
少しばかり、
ウトウトと瞼を閉じかけていた


「…スケ…、行か…ないで…」


うなされてるような声が耳に入り、
目を開ければ、

芹沢みなみが、
額にシワを寄せ、目尻から光るものが流れてた


「やだ…、リョウスケ…」


さらに、眉間のしわが深くなった…


「おいっ、」


芹沢みなみの顔を覗きこみ
呼んでみるが、目を覚ましそうにない…