「なにか…?」


オレの顔をじっと見て
言おうか迷っていたようだが…


「あの…
申し訳ないのですが、
私、みなみの状況の報告と
ミーティングがありますので、
少しの間、みなみをお願いできますか?

もし、みなみに急変などありましたら、
こちらに、連絡いただければ…」


白い四角い名刺に
彼女の名前

”原 仁美”


電話番号が書かれていた


「あ、はい、わかりました」


その名刺を受取り、
ポケットに入れて、


ベッドの傍の丸椅子に腰かけた