「哲弥くんっ!!
君、行ったらどうだっ?!」


「はぁっーーー?!」


なんでオレがっ?!


「そうやっ、アンタっ!コレあげるで、行きなさいよッ」


今度は、オレに封筒を突きつける



なんで、なんで、オレになるっ?!


「どうせ、ヒマなんやろ?!

うん、決まった! はい、コレ!」


オレの返事も聞かないまま
封筒をオレの手に握らせた


「お、おいっ!!」


俺に背を向けスタスタと歩いて行くが、
クルッと振り返り


「おい、じゃないてぇ!

私には、芹沢みなみ、って名前があんのっ!

よーく覚えといてっ!」


大声で叫んで、またクルリと向きを変え
商店街を歩いて行った


はぁ…


どうするよ…コレ…


渡された封筒を見つめ、
年末の最中、途方に暮れるオレだった