Sky☆Love ~俺の彼女は空を飛ぶ~


―――― 挙式当日


5月の爽やかな気候で
緑の木々が
白い壁のウエディングハウスを
引き立たせてる

新規オープンのため
式を挙げたいカップルや
珠樹くんの会社の関係者などで
予想以上のお客さんが
入ってる


あと30分ほどで
式が始まる

哲弥といえば
中庭で
隼人くん始め大学時代の仲間たちが、
タキシード姿の哲弥を囲んで
なにやら楽しそうに話してる


1Fの控室の窓から
その姿を見ていたら
なんだか、ちょっぴり
羨ましくなった


「みなみ、
花嫁がそーんなカオしちゃ、ダメでしょー」


エメラルドグリーンの
サテンのノースリーブワンピースを着た
蓉子先輩が、
肩に手を触れ、言った


「あ、私、そんな変なカオしてました?」


「はは、まぁね
なんにせよ、今日は、みなみが主役なんだから
堂々としてなよ」


「そぉですよ、先輩!
いつもの『私がイチバン綺麗よ』って態度でいなきゃっ」


ピンク地に色とりどりの花が描かれた
振袖姿のルミが、私の横に立って言う


「それに、先輩ったら、結納して、
10月に挙式予定の私より
先に、式挙げるんだもんなぁー

どゆことですー??」



「まぁ…、ね…それは…
諸事情でして…ははっ

あ、それに、私
自分が一番キレイなんて、態度しとらんよぉー

それは、ルミなんじゃなーい?」


「え?やっぱり、わかりますかぁ?」


「「わかる、って」」


こんな、何気ない会話で
先輩とルミが緊張をほぐしてくれる