Sky☆Love ~俺の彼女は空を飛ぶ~


その時―――


コンコン…

病室の扉をノックしする音が聞こえたと思うと…
扉が開けられ、
見知った顔が、入ってきた


「よォ…哲弥、みなみちゃん
元気かぁ?」


それは、
久しぶりに会う、隼人くんだった


「相変わらず、仲がいいねぇ…」


哲弥の腕に包まれた姿を見て隼人くんが言った


「お前と香澄ちゃんよりは、マシだと思うぜ」


哲弥は体勢を直し
私のベッドの端に腰掛けた


「ほれ、哲弥」


ベッドに近づいた隼人くんが
哲弥に、細長い、数字が書いた紙を渡した

そして、
私と哲弥の顔を交互に見ながら


「みなみちゃん
単刀直入に言うね、

飛行機、もう、乗っちゃダメ

みなみちゃん、
血圧低くなってるし、
検査したら、
ヘモグロビンの値、低いんだ

尿検査してみないとわからないけど
タンパクも、出てるかも…

中毒症になりやすいしね…

って、アニキが言ってた
オレは、まだ研修医の身だからね」


肩を竦めながら、
私にウインクを投げる隼人くん


そ、そんな、ウインク投げられてもな…


ってか…

最近、空の上が結構キツくなってたのは確か…

改めて数値にだされると
頷くしかなくなる…