「だったら、なんで、
ちゃんと、言ってくれないのよっ!!」


被っていた布団をめくり、
上半身を起こし、
哲弥を睨んだ


「私だって、私だって…

心配したんだからぁっ!!

哲弥のばかぁっ!!

うぅっ、うっ…」



「う、ご、ゴメン…みなみ…」


哲弥の腕が
ふわり、と私の身体を包む…


「オレが悪かった…
ゴメン、ゴメンな、みなみ…」


「うぅっ、バカ哲弥ぁぁぁぁ…」


涙でぐちゃぐちゃになった顔を
哲弥の手が優しく拭う


「みなみ…
オレだって、お前のコト、心配なんだぞ…

みなみは、空の上が、似合ってるケド…

やっぱり、心配なんだよ

大好きな空の上を
好きなだけ飛んでて欲しいけど…

何かあった時、ホントに心配なんだ
みなみも、このコも…

だから、オレのために
地上に降りてくれないか…?」


私を包んでいた腕を緩め、
私の顔を覗きこむ哲弥