「おい、みなみ?どうした?」
大人げないのは自分でも
わかっとるつもり…
でも…
昨日のコト、
疾しいことがなければ、
ちゃんと言ってくれると、
思っとったのに…
考えれば考えるほど、
情けないやら、
落ち込むやら
苦しいやらで、
涙が溢れてきた
「おい…?みなみ?
ホントにどうした?
気分、悪いのか?」
掛け布団を
ずらそうと、哲弥が手をかけた
「…哲弥…が、悪い…ん…やよ…」
涙を堪えながら、呟いた
「え? オレ?…
なにか…した…か…?」
「……」
哲弥に背を向けている私は、
ゆっくりと、
哲弥の方へと向きなおした

