「…か…、…ぃ、えぇ…、わかりました…」
なんだろう…
誰かが、誰かと喋っとる?
てか…
ここは…どこ…?
薄い意識から、
だんだんハッキリとして来て
ゆっくり、目を開けた
グルリと周りを見渡すと…
白い天井と、
家の固さとは違うベッド
私の右頭上には
点滴の容器がぶら下がっとって…
「みなみ、目、覚めたか?」
さっき、声がしてたのは、
哲弥やったんだ
「うん…」
「大丈夫か?」
「うん…」
私を見下ろし、質問する哲弥の顔を
直視出来ず、
目を伏せながら答えた
「みなみ…?」
私の顔を覗きこみ
再び名前を呼ぶ哲弥
でも…
私は、
掛け布団を頭の上まで引っ張って
すっぽりと
身体を隠した

