今日も無事にフライトが終わり
会社のセンタービルに戻る
蓉子先輩と
更衣室で着替えながら
お喋りをするケド、
昨日の哲弥のコトが気になって
話も上の空…
「ちょっと、みなみっ
あんたホントにどうしたのっ?!
さっきよりも、
顔色、悪くなってるよ…
ホントに大丈夫?
何かあったの?
私で良ければ、話聞くよ」
「先輩…」
先輩は、
更衣室の長椅子に腰かけた私の横に
そっと、腰掛け
肩に触れた
「…先輩、実は…」
♪~♪~♪
横に置いたカバンの中の携帯が鳴る
取り出して
携帯のディスプレイを見れば…
「哲弥…
先輩、ちょっと待っててくださいね…」
この更衣室
携帯の電波の入りが悪いから
窓際へ移動しようとした、その時…
「みなみっ!!!!」
目の前の景色が歪んだと思うと、
真っ暗になり、
何かに掴まった記憶はあるが
それ以降は…
途切れてしまった…

