- ランクイン履歴
-
青春・友情34位(2008/01/22)
- 作品番号
- 52924
- 最終更新
- 2008/02/22
- 総文字数
-
9,945
- ページ数
-
20ページ
- ステータス
-
完結
- PV数
- 1,939
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
青春・友情34位(2008/01/22)
ふたりのあいだに横たわっている空気は。
ひどくやさしくて。
ゆったりとしていて。
やわらかい黒猫の毛並みと。
こどものような笑い声に包まれ。
すこしだけ、ケチャップのにおいをさせている。
あいつが、あんまり嬉しそうに笑うから。
こちらもつられて笑っていた。
他人じゃない。
恋人でもない。
友人?
いや、どちらかと言うと。
「飼い主と犬」
かな。
可愛くてしょうがない。
バカ犬。
.
感想をくださった方々、レビューをくださった方に無上の感謝を。
この作品のレビュー
2008/06/22 16:17
無題。
緻密な背景描写・心理描写はないのに、ここまで読ませられるのは才能か。
視点違いを書くのであれば、是非とも中・長編にして欲しいです。
緻密な背景描写・心理描写はないのに、ここまで読ませられるのは才能か。
視点違いを書くのであれば、是非とも中・長編にして欲しいです。
2008/06/08 04:24
ネタバレ
ガラリ
また聞こえた窓を開ける音に、私ははたと顔をあげた。
アパートの隣室に住んでる男の人は、なぜだか日に数回、窓を開け閉めする。
換気……じゃないみたいだ。
開けて、またすぐに閉めているから。
ガラリ。
ほら、もう閉めた。
窓の外になにかあるのだろうか?
彼の部屋の間取りじゃ、二つある窓のひとつは目の前がマンションのはずだけど……
ガラリ――にゃあ、にゃあ――
猫?
また窓が開いて、今度は猫の鳴き声が聞こえる。
猫と、窓と……
それだけなのかな?
壁の向こう、横たわっている無関係の空気に、私はわざわざ探りを入れる。
ガラリ。
彼が毎日窓を開け閉めするのは、どうして?
それはたぶん、窓の向こうで待っている猫と。
真向かいのマンションの人が、知ってるかもしれない。
2008/02/06 00:15
気持ちの良い裏切り
とてもよくまとめられた短編だと思います。
後半だれもが予想外の裏切りに合うでしょう。しかし、それは初めの違和感を一気に払拭してしまうような、逆に気持ちの良いものでした。
この惹きこまれやすさ、読みやすさを見習いたいと思います。
とてもよくまとめられた短編だと思います。
後半だれもが予想外の裏切りに合うでしょう。しかし、それは初めの違和感を一気に払拭してしまうような、逆に気持ちの良いものでした。
この惹きこまれやすさ、読みやすさを見習いたいと思います。