手招きする先輩を不思議に思いながらも、立ち上がって先輩の元へ行く。
「きゃっ……！」
な、なにっ……！
「せ、先輩っ……！何して……」
「んー……補給」
「ほ、補給ってなんですかっ……」
どうして、抱きしめられてるのっ……！
わたしを、後ろからぎゅっと抱きしめながら、自分の膝の上に乗せる先輩。
首筋に顔を埋めてきて、ゾクッとした。
「ちょっと、先輩っ……！」
「あー……」
「は、離してくださいっ……！」
呻き声のようなものを出して、抱きしめる手に、さらに力を込めた先輩。
「このままずっと抱きしめてたい」
……っ。
耳元で囁かれた言葉に、顔が真っ赤になった。
……また、だ。
心臓、うるさいっ……。
「もうちょっとこうさせて」
