【完】愛は溺死レベル



「よかった……、ん」



頰や額、顔中にキスをされて、くすぐったい反面、愛されてるんだなと実感した。

不安になることなんて、ひとつも、なかったんだ……っ。



「これからも、不安なことがあったらいつでも言って。直接でもメールでも電話でも。何時だってどこにいたって、すぐに言っておいで。その度に、俺がどれだけ杏が愛しいか全身で伝えてあげる」



だって、先輩はこんなにも、まっすぐに愛を注いでくれる。



「せん、ぱいっ……」



甘えるように見つめると、視線を逸らしてくる先輩。