「あー……たまんない。ほら、こっち向いて、杏」 言われるがままに先輩を見つめると、さっきよりも深い口づけがわたしを襲った。 「ちゃんと息して……そう、いいこ」 満足げな先輩は、ゆっくりと唇を離すと、わたしの頰を優しく撫でてくれる。 「ねぇ杏……俺は絶対いなくならない。杏以外を好きになったりしない。大学生になっても、なんも変わらないよ」 ああ、言葉にされるのって、こんなにも安心できるんだ。 「俺、杏さえいれば生きていけるから。なーんもいらない。でも杏だけは、何が何でも離さない」