プルルルルッ。



「はい、もしもし」


『杏?俺』


「先輩っ……!」


『大学、受かったよ』




電話越しに聞こえた言葉に、わたしは安堵のあまり心臓が飛び出そうになった。

よ、よかったぁ……!



「おめでとうございます!」

『ありがと。今から杏の家行っていい?』

「はいっ!」

『迎え行くから、今日俺の家泊まってよ。久しぶりにゆっくりしよ』

「……は、はいっ……」