せん、ぱい……?


じりじりと、近づいてくる先輩。

その瞳に隠しきれていない欲望が籠っていて、わたしは思わず後ずさった。


え、ええっと……



「せ、先輩、学祭回るって……」

「うん、後でね」



どうやら、学祭を回れるのは随分後になってしまいそうです。


初めての学園祭は、恥ずかしい思い出として刻まれた。