【完】愛は溺死レベル




「おい」



……先輩?



「失せろ」



背後から、相手を睨みつける先輩。

その顔は、怒りを隠そうともせず、どす黒いオーラさえ見えた。


相手の人も、怯えたように顔を引きつらせ、走って逃げていく始末。


また、助けてくれた……。



「先輩、あの……っ」



感謝の言葉を伝えようとした時、今度は先輩に腕を掴まれた。

そのまま、生徒会室へと連れ込まれ、壁に押し付けられる。