【完】愛は溺死レベル



「タズちゃん……どうしよう……」

「はぁ……バレちゃったら仕方ないわ。もうあたしにも責任あるし、残りは任せなさい。行ってきなさいよ」



タズちゃんの言葉に、大きく頷いてみせる。



「あ、ありがとう……!」



そう言って、わたしは先輩を追いかけた。



どこ、行ったんだろうっ……?

教室?……生徒会室、かな?


とりあえず現時点で近い生徒会室から探してみようと思い、人混みをかき分けて走る。


……あっ。



「せ、先輩……!」