【完】愛は溺死レベル



こんなことなら、先輩の言いつけ破るんじゃなかった……っ。


ごめんなさい、先輩っ……




「その汚い手、今すぐ離せ」



……えっ……?


後ろから伸びてきた手が、男の人たちの手を振り払った。

そして、わたしの身体を自分の方へと抱き寄せたのは、



……せん、ぱい……?



「なんだよお前。ガキは引っ込んでろ」


「そのガキに本気になってんのは誰だよ。ここ、学祭だってわかってる?大人の目が厳しいから、呼んだらすぐに警察も来てくれるけど?」