【完】愛は溺死レベル



わたしが当たったお客さんは、男性二人組の、ガラの悪そうな人たち。

萎縮しながらも、逃げるわけには行かず接客を続ける。



「あ、あの、ご注文をお聞きします……」


「だーかーら、サービスは?お姉さんが何かしてくれないの?」


「えっと……あの……」


「おい、やめてやれよお前。怯えてんじゃんかわいそうに。大丈夫だからね?俺はこいつと違って優しいから安心して」



ニヤニヤと口角の端を上げながら、わたしを舐め回すように見る二人組。