【完】愛は溺死レベル



「どうする三宅さん……?」

「どうするって……残ったメンバーで、どうにかするしかないでしょ……」



タズちゃんは溜息を吐いて、頭を手で押さえた。


メイド係が二人も欠席なんて大変……。

ただでさえみんな接客に慣れてないのに、大丈夫かな……?



「タズちゃん、大丈夫……?」


「ええ、平気よ……急いで代わりを見つけ……って、そうだわ」



突然、何かを閃いたように、目を輝かせたタズちゃん。

獲物を捕らえたような瞳でわたしを見つめ、手をガシリと掴んできた。