【完】愛は溺死レベル



ちらりと教室を見ると、女の子たちが一点に集まっていた。


ん……?なんだろう……。


立ち止まって、じーっと見つめる。



「あっ……」



せ、先輩っ……!?

驚いて、目を見開くわたし。


遠目から見ていると、先輩がわたしに気づいて、こちらへ駆け寄ってきた。



「杏、何やってんの?」



すぐ目の前までやってきた先輩に、唖然と固まってしまう。


先輩はそんなわたしを見て、ニヤリと口角の端をあげた。



「びっくりした?」