先輩は綺麗な顔をこれでもかと歪めて、鬼の形相になっていた。 不機嫌を通り越して、激怒している。 「バカ?そんなの俺が許すと思ってんの?ありえない……わざわざ他の男に晒すようなことしないで。可愛いんだから、危ないでしょ?」 心配、してくれてるの、かな……? それは、ちょっと嬉しい……。 でも、拒否しても却下されちゃったんだもん……。 「もう決まったみたいなので……」 「じゃあ俺からクラスのやつらに言ってやる」 「い、いいですよそんなのっ……!」