【完】愛は溺死レベル




……わ、わたしが悪いの……?

だって、決まっちゃったんだもん、仕方ないよ……


ヤキモチ妬いてくれるのは嬉しいけど、そんな突き放すような態度とらなくても……


スマホをいじり始めた先輩に、涙がじわりと溢れ出した。


先輩の、わからずや……っ。


そう、思うのに……



「せん、ぱい……」



先輩に冷たくされるのは、やっぱりヤダっ……。



「……なに?」



わたしを見ずに返事をする、素っ気ない先輩。


わたしはその腕にぎゅっと抱きついて、甘えるように頰をして寄せた。