意味がわからなくてきょとんとしていると、痺れを切らしたらしい先輩が、わたしの腕を引いた。


そのまま強く抱き寄せられ、額にキスをされる。


二人きりの室内に響くリップ音に、顔が熱くなった。



「ちょっ、先輩っ……!」



べ、勉強するんじゃなかったの……?



「大丈夫。俺が完璧に山張りしてあげるから、安心して」

「で、でもっ……」

「でもじゃないでしょ?俺のことメロメロにした責任、ちゃんととって」



メロメロって、なんですかっ……。