先輩は今まで、きっとたくさんの女の人と付き合ってきたり、こういうことをしてきただろうから、
そんな先輩の、切羽詰まったような表情に、わたしは弱いみたいだ。
名残惜しそうに、離れていく唇。
「全然足りないけど……残りはまた、勉強終わりに頑張ってもらお」
勉強終わりって……まだするのっ……?
先輩って、き、キス魔なんじゃないかな……?
「お母さんから任されてる以上、杏に赤点とらせるわけにはいかないからね」
ふぅ……と息を吐いた先輩の言葉に、驚いて目を見開く。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…