先輩は今まで、きっとたくさんの女の人と付き合ってきたり、こういうことをしてきただろうから、 そんな先輩の、切羽詰まったような表情に、わたしは弱いみたいだ。 名残惜しそうに、離れていく唇。 「全然足りないけど……残りはまた、勉強終わりに頑張ってもらお」 勉強終わりって……まだするのっ……? 先輩って、き、キス魔なんじゃないかな……? 「お母さんから任されてる以上、杏に赤点とらせるわけにはいかないからね」 ふぅ……と息を吐いた先輩の言葉に、驚いて目を見開く。