【完】愛は溺死レベル




真顔で何を言い出すんだろう、先輩はっ……。



「今だけじゃない。俺は杏といるとき、ずっとドキドキしっぱなしなんだけど」


耳元で囁かれた言葉に、さらに熱が上がった気がした。




「再会したときから、ずっとね」



……あ。

そう言えば、先輩……


『杏も早く二人きりになりたいの?じゃ、ちょっと急ごっか?』

最初から、わたしの名前を知ってたのは、そういうことだったんだ……



『俺は杏が好きだから大丈夫』



あの、発言も……