あ、りえない…… 彼女がいるのに、わたしとキス、するなんて……っ。 「やだっ……先輩、離して……!ほんとに、離してくださぃっ……」 最低だよっ……。 「だーめ、一生離さない」 必死に逃げようともがくわたしを壁に押さえつけて、何度も唇を重ねてくる先輩。 その意図がわからなくて、涙がわたしの頬を濡らす。 「ん……杏、可愛い……」 う、そっ…… 「や、せん、ぱっ……んんっ……んぅ……」 先輩さっき、わたしのこと可愛くないって言ったもんっ……。